2015年10月22日 (木)

秋だ!祭りだ!

地域のお祭りで山車を曳かせてもらいました。
生まれ故郷の祭りとは違って、上品でおとなしめのお祭りだと思って参加したのですが…



えらい大変でした。
山車は、およそ3.5トンで、それに、お囃子の皆さんか乗られます。曳き手は20〜30人なので、一人あたり100キロ以上を曳くことになるのか、な?

翌日気づいたのですが、フックが曲がってました。
上り坂で力一杯曳き綱を曳いたときにやっちゃったんでしょうね。
これも祭りの勲章?

でも、日常で、ちょっと困ってます。
祭りの時用にステンレス製も用意しようかな(写真はアルミニウム製)。



本来は、先端はピッタリ揃っているのですが、変形してずれてしまっています。

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2015年9月17日 (木)

再会

大変お久しぶりです。
仕事のうえで色々と変化があり、ブログが放りっぱなしになっていましたが、元気にしています。
勤め先も勤務地も変わっていないのですが、仕事の内容がガラリと変わり、なかなか慣れない日々が続いています。
仕事の話はおいおい紹介したいと思いますが、今日は、懐かしい方にお会いできたお話です。

すりやは、年に一回、義肢装具士さんを養成する専門学校の授業に参加させていただいています。生徒さんが義手製作の実習をするときのモデルになるというもので、熱心な生徒さんたちとお話できたり、たくさんの義手ユーザーさんとお会いできる貴重な機会で、いつも楽しみにしています。その授業の担当の先生が、なんとすりやの装飾義手「伸二郎」を作って下さった義肢装具士さんになっていたのです。5年ぶりの再開です。
この義肢装具士さんはタイのバンコクでお世話になった方です。当時、いくつかの幸運が重なって、異国の地で出会うことができた方で、その後も海外で活躍されていたのですが、少し前に日本に帰ってこられて、今日、お邪魔した専門学校で教鞭をとっていらっしゃったのです。
海外を飛び回って義肢装具の製作指導をしておられる(のだと思う)方ですから、お会いすることはなかなかないだろうと思っていたので、びっくりしましたが、とても嬉しい再開となりました。
授業は、今日、採寸と腕の型取りをしてもらい、2ヶ月後にフィッティングして完成する予定です。
また、先生にもまたお会いできますし、生徒さんの力作の完成が楽しみです。

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2014年7月17日 (木)

すりやの常識、世間の非常識?

この前の週末、すりや奥さんが参加しているブラスバンドのコンサートがありました(すりや奥さんもホルンを吹きます)。すりやは参加しないので、子供の相手をしながら観てるだけです。
これまで、演奏者として参加することに取り組んできたので、オーケストラも含めて、楽団が演奏しているのを客席で観るのは本当に久しぶりだったのですが、本番前のリハーサルで、フルートの人をなんとなく見ていて、「あの人たち、手が二つあるんだ~」と思いました。(フルートは横笛で、両手の指で管に開いた穴をさまざまに塞ぐことで音程を変えます)
両手があることが、(自分と違うので)ものすごく特別な感じがしちゃったんですよ。一般的にはすりやのほうが稀少なんですが...
そういえば、右手で字を書く人や右手で箸を持つ人に対しても、時々、「そっちの手で持つってちょっとやりにくくない?」と感じることがあるんです。その昔は、すりやも右利きだったのに。

片腕になって、5年目になりますが、片腕+左利きが自分の当たり前になってきたってことなんでしょうね。
慣れるって面白いですね。

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2014年1月 7日 (火)

(番宣)プロフェッショナル-仕事の流儀-

NHKの番組で、義肢装具士さんが取り上げられています。
義肢装具士とは、すりやが使っている義手を作ってくださる方々です。
私たち義肢使用者のことを深く深く考えながら、義肢を創り出される様子が紹介されます。

番組の案内はこちらを→→→

1月9日(木)の深夜に再放送があります。

番組は義肢装具士さんのお話なので、主人公は義肢装具士さんですが、義手使用者のすりやは、つい使用者さんのほうが気になります。
印象的だったのは番組の最後で、義手を手にした方が「これは使える!」と感じる瞬間の表情です。言葉で表せないですが、すばらしい瞬間です。多分、私も似たような瞬間を体験しているのではないかな、と思います。
同時に、すりやは、今の義手に対する改善の要望を十分にぶつけられていないな、と思いました。
すりやも、義肢装具士さん(や作業療法士さん、お医者さん)に義手を少しずつ自分好みに改良してもらっています。そんな中で、「もっとこうなったらいいのに」と思うことがあっても、少し無理して使いこなそうとしたり、「完璧はありえない」と勝手に諦めて、「満足!」というところまで追い込んでいないな、「これ以上はできません」と言われたわけでもないのに妥協してしまっているな、と感じました。一方、番組に出ていらっしゃった方は、イメージどおりでないものは「違う」「使いにくい」とちゃんと伝えておられました。
当たり前かもしれないけれど、なかなかできないこと。でも、自分が本当に欲しいものを手に入れるためには、絶対に必要なことです。

すりやも、これからは勝手に妥協せず、希望と感想を伝えて、より使いやすい義手に育てていこうと思います。

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2014年1月 1日 (水)

お正月に姪っ子と義手の話

新年おめでとうございます。

年末から実家に帰り、お正月ムードで過ごしています。
この時期は、なかなか会えない親戚にも会える特別な時期です。年末のお餅つきで、いとこの子供にも数ヶ月ぶりに再会しました。高1と小2の女の子なんですが、餅つきのあとの晩ご飯でそれぞれと隣同士になりました(8家族が集まるのでちょっとした宴会です。自然と食べたいものを求めて席を動き回ることになります)。ご飯を食べながらそれぞれにすりやの右手に興味を持ってくれました。

まず、小2の子。
小2ちゃん:「何で、そんなのつけてるの?」
すりや:「おっちゃん、怪我して手がなくなったから代わりにこれ着けてるんや」
小2ちゃん:「ふ~ん」
すりや:「(女の子がシールを持っていたので)そのシール貼って、おっちゃんの手、かわいくしてよ」
小2ちゃん:「えっ!シール貼ってもいいの?それやったら、はい、こんな感じでどう?」
すりや:「かわいい手になって嬉しいわ~、ありがとう」

続いて、高1の子
高1ちゃん:「すりや兄ちゃん、それ(フック)、どうやって動かしているの?」
すりや:「どうやってると思う?」
高1ちゃん:「なんか神経とつながってるの?頭で思ったら動くとか」
すりや:「ざんね~ん。神経はつながってないんよ。
ヒント。こっちのほうにこんなベルトがついてるんよ(左腋にかかっている操作用のハーネスをチラ見せする)」
高1ちゃん:「わかった!左手で動かしてるんでしょ!(言いながら背中を触ってハーネスの様子を探る)」
すりや:「そうかもしれんねぇ。でも、おっちゃん、左手でご飯食べながらでも動かせるよ。ちょっと惜しいな!」
高1ちゃん:「え~、分かんない。どうやってんの?」
すりや:「おっちゃんも、うまいこと説明できないわ。こんな感じやからよく見といて」
と言って、上着を脱いで種明かし。すると、
「なんや、そうやってるのか~!」と納得してくれました。

高1ちゃんとのやり取りの間、近くにいた高1ちゃんのお父さん(すりやのいとこの旦那)やおじいちゃん(すりやのおじさん)が、
「娘よ、そんなこと聞くな、触れるな」
「すりやよ、相手にせずに適当に受け流せ」
というような視線を浴びせているような気もしましたが、こちらとしては、せっかく義手に興味を持ってくれたこの瞬間を大切にして、普通のこととして義手を紹介して親しんで欲しいな、と思うんですね。できたら、ペットや車、お気に入りの服について話すように、ちょっと楽しい雰囲気でやり取りできたらいいな、なんて思っています。

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小2ちゃんが貼ってくれたシール。
オールラウンドではないけれど(仕事に行くのはちょっと勇気がいる)、確かにすりやも気分が楽しくなりました。ファッション(?)の力でしょうか。

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2013年9月11日 (水)

落し物

先週、晴れた日に職場に置いておくための傘を持って家を出ました。いつもより少し早く駅に着いて、一本早い電車に乗れると余裕で電車を待っていました。傘は、歩くときは左手で持つのですが、そろそろ電車が入ってくるというときに、地面に置いていた鞄を持つために右手のフックに傘の柄を引っ掛けて、左手に鞄、右フックに傘を引っ掛けた状態で電車に乗ろうとしました。その瞬間、傘が電車の床にちょっと当たり、その弾みで傘の柄が引っ掛けていたフックから離れ、電車とホームの間にゆっくりと落ちていきました。
左手は鞄を持っているから追いかけられないし、右手(義手)は追いかけているけれど捕まえることができませんでした。
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この隙間に落としてしまいました。こんなに狭いのに、どうして入っていったのかしら?まったく...


仕方なく、その電車は見送って、空になったホームから線路を見下ろすと傘が落ちています。10年前なら、ちょっと飛び降りて拾っていたでしょう。それくらいすぐ拾えそうな感じなのです。でも、今の時代は、誰かが線路に立ち入ると、すぐダイヤが乱れるくらいに電車は安全に気を使って運行されていますから、そんなことはできません。朝の通勤時間帯で電車の間隔も狭い(5分くらいかな)ので、確かに危険です。
結局、駅員さんに「傘を落としてしまいました」と伝え、夜までに拾っておいてくれるようお願いしました。そうしたら、駅員さん、朝の一番忙しいときなのに、すぐに対応してくださったのです。二人がかり(拾う係と列車の接近がないか付近に注意を払う係)で、蛍光板がついたベストにヘルメット姿で、専用のマジックハンドを持ってホームまで行ってくださり、すりやの傘を拾ってくださいました。早速ご対応いただいたのと、そのいでたちに、とても申し訳ない気持ちになりました。電車の乗り降りの際には、しっかりと荷物を持って(フックで挟んで)落とさないように気をつけようと誓いました。

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まさにこの看板のとおりの道具で拾ってくださいました。看板に書かれたとおりに駅員さんに申し出たすりやですが、大の大人が、恥ずかしかったです...

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2013年9月 5日 (木)

夏の思い出

お久しぶりです。
長らく書き込みをしていませんでしたが、元気に過ごしています。
実は、昨年の秋から、仕事の内容が少し変わったり引越しをしたりで、あわただしいことが続いています。仕事については、充実してきているのですが、それはまたお知らせするとして、今日は夏休みの思い出について。
先週で長い夏休みが終わり、すりや家の子供たちも2学期に突入しました。
夏休みの間は、ママがいろいろ計画してくれていましたが、中でも、お泊りつきで山登りに行ったことが一番の大きなイベントでした。昨年も同じ山に行ったのですが、一日目に麓の宿で泊まり、二日目の朝から山に登ります。といっても、頂上近くまで車で行けるようになっていて、最後の100mくらいを歩いて登るので、大人にとっては楽々です。ただし、子供にとっては、立派な「山登り」で、頂上に到着すると大喜びでした。
同じ山に登ると、昨年からの成長ぶりが感じられます。
上の二人は、去年は下り道で声援が必要でしたが、今年は黙々と歩いて歩ききりました。末子は、昨年はオールおんぶでしたが、今年は頂上付近のいい道のところは一人で歩きました。(その後、疲れて抱っこに。そのままお昼寝タイムに突入し、すりやは抱っこで下り道を歩き、結構大変でした...)
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頂上のお花畑を進む子供たち。みんな昨年から成長しました。


すりやは、昨年の経験から義手をつけずに登ってみました。山登りでは義手はほとんど使わなかったこと(≒余計な荷物を持って登るようなもの)、そして、暑さ対策のためです。
標高1,300m以上なので、気温は低いのですが日差しはきつく、木陰もないため、山の上は案外暑いのです。義手は、ベルトで背負うように体につけていますから、背中の上半分(肩甲骨あたり)と両脇はとても暑くて、普段でも汗びっしょりになります。そんなわけで、今年は身軽に行ってみよう、と思ったのです。実は、山登りだけでなく、前日の宿滞在中、そして宿近くの川遊びも含め、運転以外はほとんど義手なしで通しました(運転は、「義手をつけること」が条件になっているためはずせません)。
思ったとおり、いつもより汗をかかず、快適でした。ただ、後からちょっと困ったことが起こりました。
「夏休みの思い出を新聞にする」という子供の宿題で、頂上で撮ってもらった記念写真を使いたかったそうなのですが、「父ちゃんの片腕がないのはちょっとね~」ということになって(親側の判断です)、使える写真が一気に減ってしまったのです。子供たちにはちょっぴり悪い子としたかな、とも思いつつ、必要性が低いときは義手をつけないのも選択肢の一つだな、と思いました。

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おまけ。今回の旅で富三郎(能動義手)唯一の見せ場、宿の夕食。ナイフとフォークも慣れてきました。

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2013年5月16日 (木)

義手、スイッチ

今年の2月の話ですが、2泊3日でとある研修に参加しました。その研修は、夜の9時頃に講義や演習が終わり、演習の課題を完成させられなかったグループは、自分たちの部屋で続きをやることになっていました。グループの仲間で大浴場に行き、ビール片手に宿題にかかることになるのですが、初日は、義手を外して打ち合わせに参加しました(お風呂に入った後だったので)。そうしたら、まったく気分が乗らない、集中できないのです。飲みながらとはいえ、自分でもあまりにひどいローテンションぶりにびっくりしました。
翌日もすりやチームは宿題お持ち帰りになったのですが、試しに、お風呂の後も義手を着けてみたんです。そうしたら、シャキッと集中できました!
ハチマキなどに似た効果でしょうか?
義手が、やる気モードとリラックスモードの切り替えスイッチになっているようでした。

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2013年5月 6日 (月)

テレビを観て感動した

連休中、家族がおばあちゃんの所へ遊びに行って、ひとりでのんびり過ごす日があったので、溜まったテレビ録画をなんとかしようと、いくつか観ました。

1.八日目の蝉
2.ママからのメッセージ ゆりちかへ

泣きました。
両方とも、二歳くらいの小さい女の子がでてきます。たまたま、我が家の末っ子は二歳の女の子。
子ども達にはできるだけのことをしてあげたい、と強く思いました。
これまで、すりやは自分中心で、
「自分が幸せでいるために、周りの人たちも幸せであってほしい」
と思っていました。でも、このたび、
「“自分のことは置いといても”、子ども達には幸せでいてほしい」
と思いました。ようやく、。人並みの感覚になったかな?

番組が終わったあと、子ども達と話したくなって、電話しました。
「いま、晩ごはん食べてるから、あとでね」
「…」
そして、そのまま電話はなく…

「八日目の蝉」には香川県の小豆島がでてきます。見たことある景色が懐かしく、徳島に住んでいる学校時代の友達に電話してみました(大分遠いですが、同じ四国地方ということで)。こちらは全く用もないのに、連絡したことにとても喜んでくれて、嬉しかったです。

ともに原作があるので、読んでみようと思います。

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2013年5月 3日 (金)

お見舞いで思ったこと

お祖父さんがまだ入院していた頃の話。
すりやは月に一回くらいお見舞いに行っていました。一方で、身近な家族(祖父ちゃんの子供たち、つまりすりやの親とその兄弟)は、お祖父さんのお世話のために毎日病院に通っていました。ですから、いつものお世話の時間にたまに孫がついてくるような感じでした。
頭を持ち上げて枕カバーを整えるとか、食器片手に「あ~ん」と食べさせてあげるとか、皆さんが介助しているのを(ほんの少しだけですが)見ていると、自分にはすぐにはできないことが多いな、と感じました。
義手を使っても、いろいろと工夫が必要そうです。
将来、親や家族が寝込んだときに、なんとかできる方法を見つけないと。

話は変わって、お見舞いとかお葬式とかで、ふるさとの、実家ではない町(となり村ですね)へ行く機会が重なりました。
小さい頃、お医者さん通いや遊びに行くのに利用した私鉄の駅がことごとく無人化しています。そして、値段は相当値上がりしています…
漠然とですが、「ゆとりがなくなっている」ような感じがしました。
合理化とか、いろいろ事情があるんでしょうが、昔は駅員さん、もっといたんですよね。
昔と比べて変わった部分があって、それをすりやは「ゆとり」というような感じ方をしたのですが、それはどこかにいっちゃったか、何かに変わったのでしょうね。
私たちにとって、よいものに変わっているといいけどな、と思いました。

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«お祖父さんとのお別れ