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2010年12月13日 (月)

見た目を気にして 2010 ③

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3.自然に見えるために大切なことは、見た目だけではない

富三郎(=能動義手)を作るとき、片腕であることを隠したいと思っていることに気づきました。だから、見た目もこだわって作ってもらいました。
当時は、どれだけ本物っぽく見えるか、義手自体のできばえのほうを気にしていましたが、
最近は、見た目が本物っぽいことよりも、義手も含めた体全体の動きが自然であることの方が大切であるような感じがしています。
見て感じる自然さと、一緒にいて感じる自然さ(動きやそのリズム)と、どちらが自分にとって、そして、一緒にいる方に与える印象に影響するかといえば、動きやリズムの方が影響力が大きいのかも、と感じています。
極端には、義手がなくても、実はあまり気にされなかったりします(一度、義手をつけずに半袖で電車に乗って出かけたことがありましたが、さほど視線を感じませんでした)。作業する上でも、年月を経ると、片腕なりのやり方が身についてスムーズになっていくと思います。そして、それがスムーズで自然なら、周りの人は腕がないことを気にしなくなるでしょう。

今のすりやは、義手を使うことが前提で生活をしているので、義手があったほうが便利で、作業もスムーズです。義手なしとは大きな差があるので、義手ありを選んでいます。
ただ、どちらにしても、片腕であることを自分が気にしていると、それ自体(隠したりかばったり)が不自然になります。そう考えてくると、実は、堂々としていることが自然に見える一番の秘訣かもしれません

もちろん、人目が気になるなら、堂々と人前に出て行くために義手をつかうことも大きな意味があると思います。装飾義手は、そういった目的のためにあるのでしょう。
去年のすりやは、たぶん、こっちの気持ちの方が強かったんだと思います。(今の心境にたどり着くまでに必用なステップだったと思うと、これも大切なことです。)
見た目重視なのか、動き重視なのか、いろんな感じ方があって、それにあわせて義手を作りこむ、または使わない、ということを選択できたら、居心地のよい生活が手に入りそうです。   

(つづく)

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