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2010年12月14日 (火)

見た目を気にして 2010 ④

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4.そのうち、みんな怪我のことを忘れてほしい

装飾義手の伸二郎ができて、初めて家につけて帰った日、子供が寝るまで伸二郎(=装飾義手)つけたままでいました。
ずっと義手をつけていたら、子供も父ちゃんの手がないことを忘れるんじゃないかと思ったから。奥さんから
「家族なんだし、そこまでしなくてもいいんじゃないの?」
と言ってもらったことで、救われていますが(笑)。

見た目自然に見えるようにしたい理由に、「そのうちみんなすりやに手がないこと、忘れてくれないかな」 という思いがあります。
大きな事故や事件って、その瞬間はメディアも大騒ぎするけれど、一月くらいすると、みんな話題にしなくなって忘れちゃいますよね。自然災害などは記念日を作ってまで、風化しないよう努力します。当事者はともかく、少し離れた人たちは、結構すぐに忘れるんですよね。
すりやの怪我も同じで、放っておいたらいつか忘れられると思います。でも、現実(手のない姿)を見たら、忘れそうでも思い出します。義手があればイメージが和らぎます。装飾的な義手って、そういうところにも効果があるんじゃないかな、と思います。
毎日、手がない姿を見せていることを止めることで、風化を促すことになると思います。そして、見た目だけでなく、体全体の動作がごく自然であれば、より一層、風化は加速すると思うのです。
とある昼休みに、仲良しの同僚と缶コーヒーを飲んで雑談していたとき、突然、
「そういえば片手だったよな?普通に(モタツクことなく)コーヒー買ってるから忘れていたよ」
自動販売機でジュースを買って、ふたを開けるくらい、どうということないことなんですが、
一番状況をよく把握してくれている同僚がこう感じたことは、わたしには重要でした。

義手付けてるよね
   →そういえば「手」ないんだったっけ?
       →話題にすらならない


こんな感じになったらいいな、と。

そして、自分も忘れてしまうくらい片腕生活が自然のものと感じられるようにになりたい。そうなったときが、「本当に怪我から開放された」と言える時なのではないでしょうか。

普通に扱われる、特別扱いされないことが希望です。

(つづく)

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