音楽

2012年11月28日 (水)

ハーモニカ♪バンド発表会

ハーモニカで発表会に参加しました。
以前、一度参加させていただいたことのあるバンド発表会です(ハーモニカは少数派)。曲はビリー・ジョエルの「Piano Man」。ギター&ヴォーカルの方を中心に、ハーモニカちょい役のすりやも合わせて5人でのステージでした。全員で顔を合わせて練習したのは、一週間前のリハーサル30分だけ。慣れないすりやは、前回同様、“ぶっつけ本番”の感覚でした。(オーケストラの方では「ゲネ・ホン(リハーサル一回と本番だけ参加)」と言われ、経験豊かな芸達者だけがなせる業なんです)。でも、今回は気持ちにゆとりを持って楽しめたように思います(2回目の余裕?)。
本番の演奏は、ヴォーカルがとても素晴らしく、聞き惚れてしまいました。自分についても、何をやったか覚えているくらいには冷静にできたと思います。

ところで、前回もいろんな発見があったバンド発表会、今回も初心者目線の発見や感想をご紹介です。

・みんなで合わせる回数は片手で数えるほど
リハーサル一回と本番だけですから、ほんの数回しか通しで合わせていません。本番会場でも、順番がきたらパッと演奏してハイッ、終わりです。先にも書いたように、本番のフィーリングがとてもよかったので、あと何回かリハーサルすれば、もっと味わいながら音楽に乗れるのに、と思っちゃいます。アドリブも含めた即興的な雰囲気が醍醐味なのかな?でも、すりやは、まだまだその域には達していなくて、事前打ち合わせどおりに出来るかどうかの段階。まだまだ道半ばです。

・楽譜はなし
ご出演のみなさん、ほとんど楽譜を見られません。暗譜というか、もともと楽譜なんて頼らずにCD聴いて耳コピーが主流だとか!
そんなことができたら格好いいやん、と思って、すりやもPianoMan耳コピーに挑戦しましたが...無理でした。用意していただいた楽譜を見て、ようやく音を並べられました。
でも、暗譜は出来るだろう、と思って楽譜なしを目指しましたが、同じフレーズの繰り返しの中でどうも迷子になってしまいます。歌詞が分かれば関連付けて覚えられたかもしれませんが、英語の歌詞は楽器の音と同じに聞こえます(意味が分からない)。仕方がないのでカンペを用意しました。写真中央の小さい紙でバイブルサイズの手帳の紙です。これで、なんとか、8ページある楽譜を手のひらサイズに押し込んで、本番に臨みました。ステージではヴォーカルの方が歌詞を譜面台に置かれたので、その隅にちょこっとのせさせていただきました。ヴォーカルの方はギター弾きながらなのですが、歌詞カードは詩が書いてあるだけで、音符の類はひとつもありませんでした!すごい!!

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カンペでコンパクトにはしたけれど、完全暗譜は無理でした。

・身軽に会場入りできた
楽譜もコンパクトにしましたが、ハーモニカの魅力のひとつは、楽器が小さいこと。ほんとにちょっとの荷物でいいんです。
ホルンのほうは、とにかく全部大きい。オーケストラの中にはもっともっと大きな楽器もあるので真ん中くらいのサイズではありますが、ハーモニカの身軽さにはかないません。
楽器はポケットに入る程度の大きさ、楽譜もカンペにしたことで胸ポケットサイズです。ホルンのときとは比べ物にならない身軽さです。実は、ハーモニカをはじめようと思ったきっかけのひとつがこれ(=鞄に忍ばせておけるくらいにコンパクトな楽器)です。ま、厳密には、マイク、アンプといった機材も準備して一人前ですが、自前の機材もない状況で、今回は師匠に用意していただきました。(師匠、ありがとうございました)
今回、思惑通り、とても軽装で会場に向かうことができました。家を出るとき、あまりの身軽さに何か忘れていないか何度も心配になりましたが、演奏に必要なものはすべて揃っていました。その代わり、会場への入場パスを忘れてしまいましたが...

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本番の日の持ち物。左から、楽器のケース、楽器、本番用楽譜、確認用の総譜。
下がハーモニカの場合、上はホルンの場合。
ホルンのケースはリュックサックのように背負うようになっていて、亀のような格好で会場に向かいます。


・新規開拓
新しく、ビリー・ジョエルという人の音楽を知ることができました。
もともと「ビリー・ジョエル」の名前は知っていました。昔、テレビで、彼の曲が日曜夕方の長寿芸能番組の主題歌に似ている、などと取り上げられていたことがあるのです。「Big Shot」という曲で、今回、改めて全曲聴いてみると、局部的なことかな、という感じでした(「ビリージョエル、笑点」で検索すると出てきます)。その番組で、ビリー・ジョエルは「アメリカの演歌歌手みたいな存在」というようなことを言っていましたが、どうなんでしょう?
「Piano Man」はいい曲だな、と感じましたので、今回の機会をいただけたことに感謝です。

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2012年6月20日 (水)

ホルン♪プチ改造

レフティ・ホルンも3シーズン目に入りました。これまで、左手と義手で楽器を操れるよういくつか工夫してきましたが、今回、楽器に少し手を加えました。
ひとつは左手周辺です。元々付いている小指かけを手前にずらすとともに、人差し指側でも支えられるよう部品(フリッパーとかハンドレストと呼ばれています)を取り付けてもらいました。これで、左手と楽器の一体感が増しましたし、小指だけに重さが加わることがなくなりました。
実は、ここ一年くらい、左手首への負担を感じていて、いつか痛くなるような気がしていたんです。もっと軽い楽器に買い変えるべきかなと思いながらも、持ちやすくすれば少し楽になるかも、と思い、手近にできる(金額的にぐっと安い)改造から実行することにしました。特に人差し指側のフリッパーは、余分な部品を追加する(=重くなる)ので迷いましたが、やってよかったと思える効果を実感できました。今回の改造で、左手の負担の問題は、ひとまず解決しそうです。

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小指かけを近づけ、フリッパーを追加。
改造前(下)と比べると、小指かけは指一本以上近づきました。
(画像をクリックすると拡大できます)


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もうひとつ改造をしたのは、水抜きの穴を開けたこと。
ホルンを吹いて溜まる水(息の湿気が結露したもの)を、すりやは楽器をぐるぐる回して流れ出るようにしてきましたが、譜面台や隣の人にぶつける可能性があったり、奥まった管の水は追い出しにくかったり、もっと便利にしたいと思っていました。左手周りの改造のときに楽器屋さんに相談したところ、ぴったりの部品があるということで紹介してくださったのが「JoyKey(ジョイ・キー)」。
楽器に穴を開け、金属たわしのような詰め物でフタをする構造で、水は滲みだしていくけれど空気は(音に影響するほどは)漏れない、という代物。仕組みは分かるけれど、本当に大丈夫なのか、めちゃくちゃ心配でした。なにせ、先のフリッパー(外せば元に戻る)とは違って、開けた穴は埋まらないので、一度やっちゃうと元には戻せないのです。でも、迷っていても効果は確認できないし、試しに一個つけてみることにしました。今のところ、ここから水が滴り落ちるところ(期待する効果)を見られていないので、その真価はまだ分かりません。音色や吹奏感が変わったという感じ(悪い影響)もあまりないので(鈍感なだけ?)、もう少し、様子見です。

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金属の輪っかの中心部にタワシのような繊維状の物がつめられています(写真左上)。楽器に穴を開けてこれを取り付けます。
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一番奥まっていて、水もよく溜まるところ(B♭管3番枝管)に取り付けました。上側にある管を取り外すと、JoyKeyが付いているのが見えます。

ホルンの構造などについては、ヤマハさんのサイトに分かりやすくまとめられていますので、ご参照ください。

今回のお話に関連が深いページ(ヤマハサイト内)
  ♪楽器解体全書プラス:ホルン『しくみ』

ヤマハTopページ    bnr_link_yamaha

「JoyKey」ウェブサイト  >>>  http://www.thejoykey.com/en/

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2012年3月16日 (金)

ホルン♪休符を数える

オーケストラの練習で、新しい曲に取り組みはじめました。
ホルンの楽譜には長~い休みがちょくちょくあります。休みの間は次の出番が来るまでただ待っていればいいのですが、することはなくても音楽がどこまで進んでいるか、楽譜の中の自分の居所をちゃんと分かっていないと迷子になって次の出番がわからなくなります。曲に馴れれば、周りの様子でどのあたりか分かるようになりますが、はじめのうちは、周りの様子も覚えていませんから、迷子にならないためには、何小節休みが過ぎたかしっかり数えなくてはいけません。
(余裕ができてくると、ただ待っているだけではない、上質な休み方ができるようになります)
もともと、数えることが苦手で、40以上は途中で数字がグチャグチャになってしまって上手く数えられないことがしばしば。だから、片方の手で1~10を繰り返し、もう一方の手で10、20...と10の位を数えるようにしていました。
怪我したあとも、初めて参加した年(2年前)には、休みの小節の数を右手で指折り数えていたんですよ。幻肢(げんし:意識のなかに感覚だけ残っている右手)が動かせたんですね。今、幻肢はありますが自分の意志では動かなくなっています。なので、休みを数えるの、困ってます。しょうがないので、1~10は口で数えて(声は出せないので口パク)、10の位を左手で数えています。
iTunes Storeで買った音楽をよく聴いて、曲を覚えないと。

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ところどころにある太線が休符。線の上に書いてある数字の小節分だけお休みを数えます。この楽譜では長いところで33小節。これから取り組む曲には70小節(!)の休みがあります。

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2011年7月17日 (日)

ハーモニカ♪のマイク

義手の訓練と同時期に始めたハーモニカですが、発表会などで演奏するときはマイクを使います。一般的には、楽器とマイクを両手で持ちながらの演奏になります。すりやが練習している「クロマチックハーモニカ」は“半音上がる#”のレバーを右手人差し指で操作することもあって、マイクは左手で持つことになります。
すりやは片手で演奏するので、楽器を持つのは左手、レバーの操作も左手人差し指、ついでにマイクも左手で持つとなると片手三役、これはちょっと無理です。

①フリーハンド
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マイクと楽器を片手で持つ。見た目はまぁまぁですが、楽器を支えるのは中指と親指の第一関節だけ。これでは、楽器を落っことしてしまいます。
写真をクリックすると大きく表示されます。


というわけで、マイクはスタンドに立ててもらっていました。でも、マイクって音を拾ってくれるポイントが限られているんです(指向性というそうです)。だから、短い紐でマイクにくくりつけられているような窮屈感がありました(気持ちの問題ですよ、あくまで)。

昨年の発表会はそんな状態で迎えたのですが、初めて広い場所で音を出して「マイクって大事!」と感じました。で、すりやの師匠にそんな話をしてみると、師匠のお知り合い(この方もハーモニカの先生、ですから“お知り合い先生”ですね)に引き合わせてくださいました。お知り合い先生は、普段からマイクを持つサポートとして皮で作った補助具をお使いとのこと。なにかヒントをいただけるかも、と事情をお話してみますと、なんと、お知り合い先生ご愛用の補助具をひとつ下さったのです!!

110714_005209_2 これはありがたい、マイク問題も解決だ!と思ったのですが、そう簡単にはいきませんでした。格段にラクに持てるようになりますが、楽器を持つ力はまだ頼りないもので、もうひと工夫必要な感じです。






②補助具使用

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中指薬指の2本と親指全体で楽器を支えています。補助具のおかげ。でも、まだちょっと頼りない感じ。

その後、試行錯誤の結果、「マイクは楽器にくっつける」という考えにたどり着き、選んだのが、audio-technicaのATM35というマイク。

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audio-technica ATM35 クリップ付きです

詳しくはこちら⇒ 
audiotechnica

マイク自体が小さくて軽く、クリップが付いているので楽器に直接取り付けることができます(=手で持たなくてよい)。ハーモニカの世界ではマイナーだそうですが、サックスやウッドベースなどで使っているのを見かけたことがあります。
試してみると、期待通り、マイクがないときと同じ感覚でハーモニカを持つことができ(レバー操作含む)、さらに、体が動いてもマイクは絶対についてきてくれるという、両手奏者と同じ環境を整えることができました。


③クリップ付きマイク

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中指薬指小指の3本と親指と手のひらで楽器をしっかりホールド
。マイクなしのときと同じ感覚で持てるように!

「マイクは大切」と漠然と思っているだけの状態から、検討を重ねてひとつのゴールにたどり着けたのも、きっかけはお知り合い先生からいただいた皮製の補助具。現状は使わない方向ですが、お知り合い先生には大感謝です。
なお、マイクの選定には、師匠にも全面的にご協力いただいているのはいうまでもありません。おかげさまでよい選択ができたと思います。

で、演奏感に加えて大切なのが音色です。すりやは、マイクなんて音を拡大するだけの道具、と思っていましたが、よ~~く聴けば、マイクの種類によって自分の音が少し違って聞こえるのです。師匠曰く、「イフェクトをかけるとまた変わるので、全体で調整していきましょう」とのこと。マイクの種類と持ち方が決まればあとは練習あるのみ、と思っていたら、「エフェクタやアンプなど、まだまだ奥は深いから楽しみですね」と...
今のところマイクだけで満足していますが、いつの日かディープなエレキワールドにはまっていくのでしょうか??

<追記>
マイクによる音の違いを聴き比べる「ハーモニカのマイク選び」動画を公開しました。よろしければご覧ください。
「ハーモニカ♪のマイク②(にわかレフティ2011.7.30)」→

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2011年4月24日 (日)

音楽、新ジャンル

ハーモニカのご縁で、すりやにとっては新しいジャンルの音楽に触れ始めています。
ロックだと思うのですが、「Black Night」という曲にちょこっと参加させていただきました。(「ブラック無糖は○○○」のCMで使われている曲です)
これまで「クラシック」に留まっていたので、いたるところ新鮮で、びっくりしたり関心することだらけです。これからも、チャンスがあれば参加させてもらいたいなと思いました。
以下、印象的だった(すりやにとっての)新しいことです。

・楽譜どおりには演奏しない
どんどんアドリブをきかして好きに演奏するのがカッコいいみたい。「ソロ」などは、本来楽譜はなく完全に自由にパフォーマンスらしい。(すりやは先生にお願いして楽譜を作っていただきましたが...)「楽譜通りに!」という感じはあまり強くないようです。
ホルンでやっている方(クラシック)は、音色で“うたう”はあっても、原則楽譜どおり。
ロックにもルールはあるでしょうが、「プールで泳ぐ」か「大海原で泳ぐか」くらい違いがあります。

・本番会場滞在時間が短い
前後の予定もありましたが、1時間弱しか会場にいませんでした(曲は3分くらい)。予定よりすこし遅れて到着したらすでに次が出番という状態!
それでも、なんとなく本番は乗り切れました(メンバーさんには、ぎりぎりまで姿を見せずご心配おかけしたかも、スイマセン)。
ちなみにオーケストラなら、昼前に集合、リハーサルや休憩を経て本番に臨む一日体制。
身軽です。

・和やかなムード
お客さんとの距離が近いわりに見られている感がなく、とっても普通な感覚。
ギター教室の発表会でしたが、先生が絶妙な司会進行(MCともいうのかな?)されており、そのせいか、アガリ症なのに練習どおりの心持ちでいけました。

・曲自体には関係ありませんが
エレキギターって、“エレキ”って言うだけあって楽器に乾電池入れたりコード挿したりするんですね!
ウォークマン(古っ)みたいな感じで密かに驚いてます。

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2010年12月 2日 (木)

演奏会終わりました♪

ホルンで参加しているオーケストラの演奏会がありました。いろいろな工夫を経て迎えた“本番”を終え、自分では満足のいく、よい思い出になりました。

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本番間近の舞台

音を出すための工夫についてはブログでもいくつかご紹介してきましたが、今日は練習を通じて感じたことをすこし。

もともと、今までやってきたことを続けたいという思いでスタートしましたが、できないことをどうすれば解決できるかを考えたり、久しぶりのことで勘を取り戻す必要があったりで、気がつけば、途中から“挑戦”という感じにもなっていました。そうなると、不思議なものでだんだん「これくらいできたらいいかな」と合格ラインを探るようになってきたのです。
本来、楽しみでやっているので合格ラインなどなくて、どんどん上を目指すものなのだし、特別扱いされたくないという思いからすると妥協はありえないのですが...
ひどいときには、気がつくと
「片手でやってんだから、これくらいできたらいいでしょ」
なんて考えていたりして、
「おいおい、それはちょっと違うでしょ、というか、そう思われるのがイヤだったんじゃないの?」
と一人で突っ込むことも...
結局、甘えたくて、片手であることを理由に使っているだけですね。

もう一つは、周りの皆さんがどう思われているのかということです(おもに音色について)。練習終盤、そして、本番後にすごく気になりだしています。
録音を聞くと、生音(なまおと:鋭い感じ、“まろやか”の反対方向)な感じで、脇役的なところでさえ突出してしまっているように感じられました。音色の調整については、右手で調整することはあきらめて、息遣いやイメージ作りでカバーしようとしていましたが、十分ではなかったような気がします。
実は、自分の音だけ選択的に聞いてしまうので、普通でも録音というのは自分がやや目だって感じられがちではありますが...
街中で手がないことを他人があまり気づかないのと似ていますね。


「実は義手で...」という事情については、同じ楽器の人にははじめの段階で伝えていました。団体競技なので、一人だけできないわけにはいきませんから、「悪いところは修正していくので、遠慮なく指摘してください(悪いところがあるから辞めるのではなく、あくまで続けることが目標)」とお願いもしていました。でも、考えてみるとそうは言われてもなかなか「遠慮なく指摘」するのは難しいものだと思うのです。
そうなると、自分の感触だけが頼りになり、とても気になってしまうようになったのですね。
そんなことを考えていると、演奏会後にいつも掛け合う「また次回、お会いしましょう」という言葉が出てこなくなってしまいました。個人プレーなら自分のペースで楽しくやっていけばよいと思うのですが、団体戦はなかなか...

演奏会をやり終えて、大きく自信が付くと思っていたのにすなおにもう一度、となれない心境です(達成感はめちゃくちゃあるんですけどね)。

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2010年10月30日 (土)

ホルン♪音を出すほかに

何とか音が出せるようになってくると、実際に曲を吹くために必要なそのほかのことも気になります。
「ツバ捨て」もそのひとつ。
ホルンに限らず、管楽器は長い管の中で息が冷やされ、息に含まれる湿気が露を結んで楽器の中にたまります。しばらく吹いていると、この水がたまってボコボコいい始めるので、定期的に溜まった水を捨てなくてはなりません。この水を俗に「ツバ」と呼び、それを捨てることを「ツバを捨てる」と呼んでいます。楽器を吹きながらツバを吐き捨てるわけではありません。

ホルンの場合、グルグル巻きになっているので、「ツバ捨て」にはちょっと苦労します。途中に水を出すための栓が付いていたり、取り外せる管もあるので、それらを活用するとラクですが、便利な能動義手でも、管を抜いたり差し込んだりということはまだできません。
誤って落っことすと大変なことになる&音楽の途中のわずかな休みの間にやりきらなくてはいけない作業ですので、別の方法を考えなくてはいけません。
それで、考えたのがこれです。

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右手があったら、輪っかがかかっているあたりを持つか、ベルに突っ込んだまま抱えるようにしてグルグル回すことになります。

楽器に輪っかをくっつけて、フックで引っ掛けられるようにしました。これで楽器をぐるぐる回して溜まった水を
管の出口まで導いて捨てることができます。
はじめは、左手片手で大回転させていましたが、すぐに左手が痛くなりました。つい、便利な左手に頼りがちですが、無理をするとよくないので、こんなちょっとした工夫が、大事なんだなぁと感じました。
ちなみに、これは演奏中のお話で、一日の練習が終わり家に帰ったら、全ての取り外せる管を抜いて水気をできるだけ振り払います。そのときは、足、腕、手を総動員して床に座り込んでの作業です。
手間はかかりますが、楽器への愛着は増しますよ。

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2010年10月26日 (火)

♪ホルンの右手

ホルンを再開したわけですが、何とか吹けるようになってきました。

ホルンは、音の高さを変えるときに使うレバーを左手で操作します。レフティ用ではなく、世の中のホルンは全てそうなっています。
じゃ、右手はどうしてるの?ということなんですが、音が出てくる朝顔(“ベル”と呼びます)の中に入れていて、楽器を支えるとともに、音の微調整をしています。音の高さも微妙に変えられますし、音色も変えることが出来ます。くぐもった音にしたいときは、やや手を突込み気味にしたりとか。

右手の役割りのうち、今のすりやにできないことの解決法を考えつつ、練習時間を重ねて慣らした結果、構え方(フォーム)はこんな感じです。

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主なポイントは、
♪楽器をしっかりと太ももに乗せて、右手(能動義手)で支える代わりにする
手先具はフックのままで、金属同士がカチカチ当たらないようグローブを着用
♪フックが実際の手より小さい分、思い切って深めにベルに突っ込む
♪体の動きを拘束しないために肘はロックしないでフリーのまま
右手を使った音色の調整はあきらめて、息づかいで調整できるように練習する

専門家やマニアの間では右手の役割りを重視する声もあり、奏法上、右手の使い方が重要であることは確かです。ただ、乱暴に言えば、楽器はスピーカーのようなもので、元々の音は奏者の体から発し、楽器がそれにお化粧しながら音量を上げ、その最後に右手があるという印象なのです。カラオケで、マイクをどのあたりで持つか、といった感じでしょうか。マイクの位置で聞こえ方はずいぶん変わりますが、そもそも歌が上手くないと、聞こえてくる歌はそれなりでしかないですよね。
ホルンで言えば、息の使い方や体のリラックス具合、そして、出したい音のイメージなどが音の源になっていると感じていて、今回、これらをより重視することにしました(右手が使えないので他でカバーするってことですね)。

練習でも、「昔と同じ音に戻ったね」と言っていただいたり、そこそこの状態になってきているということは、右手に至るまでの部分が、今のすりやの実力では大切だということなのでしょう。今回、いわば、小手先(右手)で調整することをあきらめたことでほかのもっと重要な部分に集中できるようになっているのかもしれません。

なお、ホルンを演奏するときの右手の役割りや、右手と音色の関係についてはヤマハさんのサイトに音のサンプルつきで分かりやすくまとめられていますので、ご参照ください。

今回のお話に関連が深いページ(ヤマハサイト内)
  鳴るほど♪楽器解体全書:ホルン第2回『ホルン音色の原理』

ヤマハTopページ

    bnr_link_yamaha

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2010年10月17日 (日)

ハーモニカの発表会

ハーモニカ教室の発表会があり、すりやも参加してきました。
発表会自体はずいぶん前にあったのですが、このたび、その録音をいただいた&音楽ファイルを貼り付ける方法をマスターした(こっちが難しかった)ので、ご紹介です。
曲は、この夏映画にもなった「ハナミズキ」。
すりやのハーモニカ、こんな感じです。

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左側の△をクリックすると再生します

ぎこちなさもありますが、こんなもんです。およそ普段の実力どおりにできたと思います。

次はもうすこし素敵に聴かせられるようになりたいな、と思います。
さて、練習、練習。

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2010年9月21日 (火)

館野泉さんのコンサート

以前紹介した“左手のピアニスト”館野泉さんのコンサートに行ってきました。

ご自身が本で語っておられるとおり、両手か片手かということは関係ありませんでした。そこには、館野さんの音楽、舘野さんの世界が広がっていて、それを満喫できる、充実のひと時でした。
私自身、コンサートに行くきっかけ、もう少しさかのぼって館野泉さんというピアニストに興味を持つことになったきっかけは、彼が片手で演奏活動をしていることを知ったからです。
たしかにはじめは、「いったい片手でどんな風にピアノを弾くのだろう?」という興味(好奇心)が先行していました。でも、曲が進むにつれて、館野さんが創り出す音楽に惹きこまれていきました。はっきりと力強いタッチ、自在に変化する音色、音楽そのものが持つ雰囲気。それは、何本の手で演奏しているかということを超越したもののように感じました。

休憩中に、近くの席の方が
「あんなの両手でも無理だね」
と話しているのが聞こえました。両手でも余るほど、たくさんの音符を鳴らしている(難しい曲を演奏している)とお感じになったのでしょう。
確かに、技術的にもすごいことを実現されていると思うのですが、あれだけ会場を支配する空気(雰囲気)を作り出すのは大変なことで、やはり「両手でも無理」、誰にでもできることではないと感じました。
最後の音をのばしているときなどは、会場の空気がとまったようで、なんとも充実した雰囲気に包まれるのです。
数年ぶりのコンサート、とてもよいひと時となりました。

<余談>
こんなにすごい方を、同じ目線で自分と比べることははばかられますが...
感じたことを少し書かせていただきます。

舘野さん、何曲かあるプログラムの一曲で、右手を使われました。ほんの少し。これは、最初に彼の存在を知ったときの疑問への答えでもありました。その疑問というのは、
「右手があって、ある程度動かすこともできるのに、どうして使わないの?」というもの。
著書の中では、こう触れられています。

最近、方々で「右手も使えるようになったんだって?」と
聞かれます。2006年の春の終わりごろから、左手の
曲でも簡単な旋律なら右手に持たせるようにしています。
でも、
これはまだ「弾く」という段階のことではありません。
足を引きずっているのに、オリンピックで駆けるわけには
いかないでしょう。
ピアノを弾くというのは、平たく言えば
オリンピックの競技に出て走るようなものです。生半可
ではできません。でも、右手が少しでも使えるようになっ
たというのは嬉しいことです。少しずつでももとの体に
戻れば、それはそれで生き返っていくような思いがする
のです。

                  「左手のコンチェルト」から



ほんの一音でも、本番で使うということは、自信があってのことで、確実に右手が戻ってきつつあるということなのだろうな、と。“左手のピアニスト”が右手も使うのを見て、よかったなぁ、と感じました。そこには、ちょっぴり羨ましい気持ちもあります。
「右手が戻ってくるかもしれない」という可能性は、すりやにはないから。
そのかわりに、新しい右手(能動義手)があるんですが、ピアノを思いっきりたたいても、義手ではささくような音しか出ないのです。
と、ここまで書いて気づきましたが、もともとすりやはピアノを弾いていたわけではありません。いまさら弾けないなどという以前に、もともと弾けないのです...
目標とするのは、ホルンとハーモニカです。
ピアノ云々よりも、こっちを練習しましょう!

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