左手

2012年9月26日 (水)

爪切り

ずいぶん前に、富三郎(能動義手)で爪切りをしている様子をご紹介しました。あれから2年半。実は、左手の爪はずっと家族に切ってもらっています。正直、義手で爪を切る充実感より、切ってもらうラクさの方が勝っていた、ということですね。
でも、頻繁にやることでもあるので、自分でできるようになりたいという気持ちはずっと持っていました。ただし、義手を使うよりもラクに。
ここは、ひとつ投資をして義手の訓練中に紹介していただいた「片手で爪を切る道具」を購入するべきか、とも考えました。

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「ワンハンド爪切り」。シーソーみたいな動きで爪を切る手だけを動かして使う優れもの。
訓練中は、メカっぽさにあこがれていました。約4,000~5,000円


でも、このワンハンド爪切り、小指などは相当苦しい体勢になってしまうのも事実。加えて、OT.Tommyの教え「自助具はできるだけシンプルに」があります。家の中を見渡して、ふと目に留まったのがこれ。

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「白色ワセリンの“入れ物”」。高さ125mm。
テーブルから右腕(断端)先までの距離にピッタリサイズ。
中身は使わないけど、たくさん入っていた方が、重くて安定感が増します。


ワセリンのフタにガムテープをくっつけておいて、必要なときに普通の爪切りを貼り付けます。テーブルの上にこれを置いて爪切りを短い右腕で押せば、左手の爪が切れます。ちょうど胸元にくることもあって、右手で爪切りを持って爪を切っているのに近いポジションが作れます。使い終わったあとに爪切りを外しておけば、ほかの家族も使えます。そして、義手をつけていなくとも使えます。もちろん、義手よりもシンプル。
「自助具はできるだけシンプルに」を満たせているんじゃないかな?

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2012年2月18日 (土)

マーク試験、苦戦

仕事の関係で試験を受けました。マークシート式の解答用紙です。子供に借りた軟らかい鉛筆(2B)で頑張って塗り塗りしました。2時間で50問なので、すごく多いわけではありませんが、普段「ゆっくりでも綺麗に」と心がけて字を書いているのとは違います。いかに速く塗りつぶせるかも大事になってくるので、ついつい肩こりとかは二の次にして、腕に力が入ってしまいます。マークだけでなく、問題用紙をめくったりマークシートを右手(義手)で押さえたりといった動きまで焦ってしまい、こんなときに限ってうまくいかなかったりもします。試験の後で、スピードを上げることにも挑戦しようと思いました。
次の試験も予定が決まっています。TOEICで、これは2時間で200問。同じくマーク式ですが数が多いので大変です。塗り塗りの練習を重ねます。

書くことに関して、今年の予定表は久々にシステム手帳にしてみました。左手でもだいぶ小さい字を書けるようになってきたし(小さく書くのは難しいことです)、手元が少しデコボコしていてもなんとか書けそうな感触があったので。昨年まではA4の紙にカレンダーを印刷して使っていました(大きくて平らな紙面でないと書けなかった)から、ジワジワだけど書くことにも慣れてきてはいます。

「書く」というだけのことなんですが、綺麗に、スピード、いろんな条件の紙面に、などできるようになりたいことはいろいろあるものだ、と改めて感じました。

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2012年2月 1日 (水)

ビデオカメラ問題(ほぼ)解決

技術の進歩によって生活が楽になります。例えばビデオカメラ。
すりや家のビデオカメラは8年前に「愛情サイズ」のキャッチフレーズでヒットしたものです。すりや家の初ビデオカメラでしたが、「小さいなぁ!」と思ったものです。でも、時が経ち、子供の運動会などになると、ビデオも写真も撮りたい、ついでに小さい弟妹もいたりして荷物も多い、となると小さかったはずの「愛情サイズ」も大きな荷物と感じられるようになってきました。
電気屋さんのビデオカメラコーナーを見てみると、最近はめちゃくちゃ小さくなってるんですね!ペットボトルくらいの太さの円筒型が主流の様子。家族会議の末、ちょっと贅沢だけれど購入を決断。選んだのは再び「愛情サイズ」。最近モデルは内容が充実したうえにコンパクトになっているので「愛情“凝縮”サイズ」です。

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上から、
比較の350mlペットボトル、
今まで使っていた旧「愛情サイズ」、
今回買った新「愛情“凝縮”サイズ」。
比べてみるとペットボトルよりもずっと小さい!


実は、ビデオカメラの操作は、義手訓練の入院中から解決できていない課題でした。カメラやビデオというのは人間工学の研究成果を総動員したようなデザインで、とにかく操作しやすく造られています。ただし右手で...
すりやは左手なので、どうにも操作しにくい。しっかり持つとボタンが押せないし、ボタンを優先すると落っことしそうになってしまいます。今までは、わしづかみで録画ボタンだけをなんとか操作していました。ズームやその他の操作はできません。ネイルアートばりの付け爪で人差し指を長くするとか、義手で持てる特性グリップを考案するなどの対策を考えようかどうしようかと思っているところに登場した「愛情“凝縮”サイズ」。期待が高まります。これならわしづかみでもボタンまで指が届いて押せそうです。ズームもいけそう。

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左:旧「愛情サイズ」
右:新「愛情“凝縮”サイズ」
持ち方はおよそ一緒ですが、右の方が小さい分
ボタンまで指がちゃんと届いています。
人差し指が録画ボタン、薬指がズームのスイッチの位置。
旧型のズームスイッチは薬指の先の銀色の部分。関節ひとつ分遠い。

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2011年5月13日 (金)

腕まくり

急に暑い日が数日続きました。
気温が高くなったうえに雨も降ったりして蒸し蒸ししていやな気分です。かといって朝夕はまださほどでもないので、仕事に行く格好は長袖 シャツで、昼の暑いときだけやり過ごせたらいいな、と思います。
解決法は腕まくりなのですが、すりやは、まだ義手では腕まく りができません。袖の先を一回折り返すことはできるんですが2回目からは無理。折り目になるところを押さえながらまくり上げられないので、たくし上げ るだけになっちゃうのです。ま、これも義手というよりは口でくわえて引っ張り上げるのですが。
たくし上げた状態だと、すぐずり落ちてくるし、袖口が ヒラヒラしているので字を書いたりするにも邪魔でうっとういしい。何とかできないものかと何度もたくし上げていたのですが、ふと思いつきました。

服を脱げば腕まくりもできるんじゃないか?

早速トイレに行って、シャツを脱ぎ扉に引っ掛けると、義手と左手でそれはもう簡単にクルクルと折 り返すことができました。脱いでしまうと袖は空っぽの筒で、折り返すのも簡単です。
なんだかとっても簡単なことだったのに、どうして今まで気がつか なかったんだろう?

これから半袖に変わるまでの一月くらいは一日一回の「腕まくりトイレ休憩」が日課になりそうです。

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2011年3月27日 (日)

お箸の練習

1番めの子供がお箸の持ち方を直しています。まだスタートしたばかりでとてもやりづらいようで、ご飯を食べながら文句を言っています。
2番めの子はなぜかきれいな持ち方で、横からちゃちゃを入れます。だんだん喧嘩っぽくなってきて、とうとうご飯が終わったあとに「勝負!」ということになりました。
「勝負」ってどうするの?
と思っていると、豆とキッチンタイマーが出てきて...
豆を摘んで移す作業を競争するらしいのです。

すりやにとっては、とても懐かしい“作業”です。作業療法の最初期に取り組んでいたのです。病院では、プラスチックのボールをプラスチックの箸で摘むという現実離れした難度の高い練習でした(ツルツルすべる)。
数日で嫌になり、「箸の練習は、三度の食事でやりますので」と辞めてしまいましたが、豆やご飯粒を残さず食べる習慣に拍車がかかったのはこの訓練がきっかけです。

子供たちに続いて、すりやも挑戦しました。
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結果は次の通り。

1番目の子(7歳):1分28秒
2番目の子(4歳):1分34秒
すりや               :53秒
ママ                  :48秒

頑張れ、こどもたち!
ご飯は、おいしく楽しくが一番だけど、お箸の練習もちょっとずつやろうね。

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2010年11月 1日 (月)

レフティ化、進行?

「利き手交換」という言葉を知り、意識して練習を始めた頃、どうも違和感がありました。左手でできるようになろうという気持ちはあるのだけれど頭は右利きのまま。無意識に、右手が仕事をするような視線で手先を見ていたり、右手を使いやすい姿勢(軸足とか)になっていたり、右利きの景色の中で左手を使おうとしていたのです(この頃体験した感覚がブログタイトルのヒントです)。

最近、にわかレフティも少し板についてきたのか、ちょっとした変化を感じます。
たとえば...

字を書くときに感じていた左手のムズムズ感がなくなりました。
定食のご飯茶碗は、右端にある方が自然です(確か一般的には左端にある?)。
包丁も左手で持ってみようかなと思うようになりました(一年前は、義手(右手)で持ったほうが自然でした)。

そして、簡単な記号の書き順が変わってきました。代表例が、チェックマークの「レ」。写真のどれがすりやのチェックか分かりますか?

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左から4列目がすりやのチェックした記録です。右上から入って、左上に跳ね上げています。ほかの人のチェックマークは「レ」と同じで右上に跳ね上げています。

マル「○」を描くときも、時計と反対まわりに描くようになりました。もう忘れましたが、右手で描いてたときは時計回りに描いてたんじゃないかな?
左手がいろんなことをできるようになるために、右手を使っていた記憶が役立っているのは間違いありません。
字は右手と同じ癖が残っていますし、右手ではどうやっていたっけ?と思い出しながら左手の練習をしていました。
最近はそんなことも減ってきていて、「習うより慣れろ」というか、いろいろやっているうちにいい方法になっている感じです。右手の記憶が基礎になっているのだけれど、ある時点からは、それを忘れたほうが上手くいくみたいで、不思議なものです。

少しずつ、頭も左手モードになっているのかもしれませんね~。

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2010年9月 9日 (木)

ドレミ♪は左から右でないとダメ?

前回、ご紹介したように、すりやが始めたクロマチックハーモニカには#半音上げるupwardrightための“レバー”が付いていて、これを押す操作が必要です(結構頻繁です)。結局、左手で押せるように改造していただいたのですが、それまでに少し考えたことがあります。
楽器って、右側に行くにつれて高い音が出るようになっているけど、そうでないといけないんだろうか?ってことです。
ハーモニカ自体は、逆さまにしても問題なく音は出るそうなので、ひっくり返して逆さまに持てば改造しなくても左手側にレバーがきます。そのかわり、高い音ほど左側に位置することになります。変則的だけど、“ハーモニカはそんなもの”と割り切ればいいや、思っていました。
ところが.....

先日、遊びに行ったお友達の家に小さな鉄琴があったので、ちょっとお借りして試してみました。課題曲は、「かえるの唄」です。

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左の写真が、「左に行くほど高い音」バージョン(左端のオレンジが高いドの音)
右の写真は、“一般的”な「右に行くほど高い音」


なんと逆向きでは、上手くできないのですsweat02
♪かえるのうたが(ドレミファミレド)♪までは順調です。でも♪きこえてくるよ(ミファソラソファミ)♪に行くときに
右側に動いちゃうんです。手が勝手に。結果、♪きこえてくるよ(ラシドレドシラ)♪と、なるんです。
どこでそうなったのか、高い音は右に行く、という感覚が染み付いているようです。

ちなみに、クロマチックハーモニカ、吹いたら「ド・ミ・ソ・ド」、吸ったら「レ・ファ・ラ・シ」なんですが、実は、“ド”と“レ”は同じ穴を吹き吸いします。だから、♪ドレドレドレ~♪とやるときは、同じ穴で吹いて吸ってするだけです。ところが、“レ”のときは、どうも右隣の穴に動きたくなっちゃうんですね(同じように“ミ”と“ファ”、“ソ”と“ラ”が同じ穴に同居しています)。
これは、逆さまに持っても同じ(ひとつの穴で二つの音が出せる)でクロマチックハーモニカの特徴、慣れないといけないことなんですが、やっぱり、高い音は右側?

逆さま持ちだと、何から何まで、逆方向となっていたかと思うとややこしすぎて、どうなっていたことやら...
改造してもらって正解だったと思います。

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2010年6月 7日 (月)

左手で書く

いろいろ訓練の思い出を書いていますが、左手の訓練、「利き手交換」も大切な訓練でした。
一番ポピュラーなのは、食べることと書くこと。 お箸も鉛筆も右手で持っていましたから、「訓練」のメニューになりました。

食事は、毎日三度、腕前を試せます。 課題は、一粒残さずご飯を食べること。今、頑張っているのは、焼き魚をきれいに食べることと、丼ものの終盤のご飯の処理。
左手で食べたり書いたりするのは、ほとんど初めてですが、幸い長らく右手で同じことをしてきましたから、そのイメージが残っていて左手を使うときの参考になりました。
右手のイメージの影響は、特に、字に現れていると思います。一年前、入院中の病院で仲間宛に手紙を書いたことがあるのですが、それを見た知人たちは「すりやの字だ、昔と変わらないなぁ」と思ったそうです。

実は、友達がその手紙を残してくれていて(!)、最近、それを見せてもらいました。
当時、30分から1時間かかって書いたと言っていたそうです。試しに同じ分量を書いてみたところ、15分で書くことができました。

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左がレフティ駆け出しのころ(訓練をはじめて3週目ころ)、右が最近(約一年後)
クリックすると大きくなります。


どうでしょう?
今の方が、やや滑らかですが、一年前のほうが丁寧に書いていたかもしれません(間違いもないですし)。

滑らかになったのは、慣れたことと、ペンや紙を使いやすいものに変えていったためです。
おもしろいのは、大分慣れても、右手で書いていたレベルどまりということ。右手の字にはすごく似てきますが、右手以上に“きれいな字”にはなりません。それは、習字をするとか、「リハビリ」以上のことが必要になるのでしょう。手を思い通りにコントロールすることができるようになったうえで、さらに頭の中にある“きれいな字”のイメージを磨きなさい、ということでしょうか。

退院してからは、できるだけ自分で書くように心がけました。悔しい思いをしたこともありましたよ。

街中の宅急便屋さんで伝票を書いたときのことです。
がんばって宛名を書きましたが店員さんには読めなかったようで、持っていた宛先の名詞を取られて、全部書き直されました。字というのは、読めないと書いてないのと同じなんだな、と思い知りました。
それからは、時間がかかっても読める字・丁寧に書くことを意識するようになりました。はじめは、のろくてのろくて...
引っ越したときに、いろいろ手続きがありましたが、銀行、役所、手続きを全部自分でやってみました。一時間くらい銀行の窓口に立ったまま書類を書いたこともあって、ちょっと迷惑だったかも。
でも、そうやって書き続けていると、名前と住所だけはだんだん速く書けるようになっていくんですね。

OT.Tommy(作業療法士さん)にも、字を書くところも見てもらって、いろいろ教えてもらえました。
「無駄な力を抜いて」っていうのが目標なんですが、はじめは腕全体に力が入っていて、時間もかかるしちょっと書いたら疲れてしまっていました。
病院では、日記をつけていましたが、今、見返すと、毎日の書く量が変わっていったのがよく分かります。はじめは数行だけだったのが、次第に長くなっていき、時には2枚くらい書いちゃうことも!いろいろ感じたことが多かったこともあるんだと思うけど、やっぱり字を書くのが苦でなくなってくるとついついたくさん書けてしまうんでしょうね。

ここ数年でいちばんたくさん字を書いた年になったのではないでしょうか。

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2010年3月31日 (水)

ボーリング

職場のボーリング大会に行ってきました。
幹事さんは、
「できる?飲み会からの参加でもいいよ」
と言ってくれましたが、成績はともかく、投げてりゃゲームは進むんだし左手で投げますよ、と気軽に出席することにしました。
不思議なことに、はじめにボールを胸元にもってきて構えるとき、右手(義手)もボールに添えたほうが何だかしっくりくるんですよ。背中とか腹筋とか、左右対称になるんでしょうかね?
そんな感覚もあって、上半身は結構“さま”になってたと思います。ところが、下半身(脚)はさっぱり...
最後まで左軸足で(右投げですね)投げようとしていました。へっぴり腰だったでしょうね~。
それにしても、やってみると案外できるもんで、スローボールですが、まっすぐ投げられれば結構倒れるもんですね。スペアやストライクも数回取れて、終わってみると、右投げのころとさほど変わらぬ成績でした。
スコア表からもお分かりのように、「スペアの後にガター」のようなもったいないことが多く、
スコアアップへの課題は、「チャンスを生かす」ためのマインドコントロール(昔と一緒です)。右投げとか左投げと言う以前のお話でしたね。
レフティとしての初“球技”、楽しく終わりました。


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スコアシートをクリックすると拡大されます。 

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2010年2月28日 (日)

カウンターでお寿司

立ち食いのお寿司屋さんが駅にありました。二貫で100円程度だったので、思い切って入ってみました。立ち食いではありますが、初めての“カウンターでお寿司”です!
板前さんが握って、目の前に置いてくれるんですが、左にちょっとひねった状態で置かれるので、左箸ではちょっと取りにくい。スーパーのパックとは違って、繊細に握ってあるから持ち直したりするとくずれて台無し...
こういうのも右利き優先なんかなぁ、と思っていたのですが、板前さんが右手で持って置いてくれるから自然にそういう置き方になるんですね。握手と一緒、右手同士、左手同士がなじむんだな~。
なんて思いながら食べてたら、途中からまっすぐに置いてくれ始めました。板前さんの心遣いに感謝。

ところで、お寿司って箸は使わずに手で食べるものと思ってました。その店では、皆さん箸を使われていたので倣いましたが、どうなんでしょうね?カウンターで寿司を食べることがないので、気になるところです。
次回は、楽だしおいしそうだから、箸は使わずに手で食べてみます。
って、次行けるのは、いつのことやら?

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