右手(義手)

2012年10月17日 (水)

腕まくり

ずいぶん涼しくなってきましたね。でも、すりやは、まだ半袖です(日中は暑い)。
半袖のときは、右手(義手)には腕カバーをしています。最近(ここ一ヶ月くらい)、気がつくとその腕カバーをたくし上げている、というときが何度かありました。腕まくりしているんです。
腕カバーは、見た目のことでつけているのですが、義手に感覚もないので、暑かろうが肌触りがどうであろうが関係ないはずなのですが、なぜか腕まくり。
右腕が触れる右のわき腹や右足が何かを感じるのでしょうか。
まさか、皮膚感覚というか、義手が触れているものの感覚を断端を通して感じ取れるようになり始めたのでしょうか(そんなことってあるのかな)?
そういえば、アスレチックに行ったときも、腕カバーを邪魔に感じてはずしたっけ。
なにやら不思議な行動をしはじめているのですが、もうすぐ長袖シーズン。ますます腕まくりするのか、暖かさが勝って腕まくりは忘れるのか、興味津々です。

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2012年6月27日 (水)

グローブ新調

フックにかぶせているグローブを新しくしました。今度はこちら。

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初のメーカーにして、初めての野球用です。これまでは、ゴルフ用を使ってきましたが、気分一新です。種目が違うからか、手首の辺りのサポート具合が異なります。すりやにとっては、ケーブルの通し具合が影響を受けますが、野球用、結構いい感じです(ケーブルに干渉していないのが写真でも分かると思います)。
最近は、初対面の方と会うようなお出かけも含め、ほとんど全てフックにグローブ姿です(装飾ハンドは、すっかり控え選手になってしまいました)。見た感じの本物感よりも、動きも含めた自然さのほうが自分にとって大切になってきているようで、ちょっとしたときにものを摘むことができるフックのほうが、自然でスムーズなのかな、と感じています。着用時間でもフックのほうが圧倒的に長時間着けているので、慣れ感もあるのでしょう。
あとは、グローブをきれいに保つこと。すぐに汚れるし、穴も開きます。実のところ、汚れ対策なんてしていませんが、人と接するとき(名刺交換など)には、きれいなグローブをつけて、清潔感が出せたらいいかな、と思います。

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2011年11月 2日 (水)

富三郎Ⅱ

富三郎(=能動義手)のソケットを更新しました!
ソケットは、断端(だんたん:右腕の残った部分)を差し込み、体と義手がくっつく部分です。断端とソケットは、足と靴のような関係で、ぴったり合えば一体感が増し、重さも感じなくなります。操作しやすさも抜群にあがります。
富三郎とは、約二年、毎日一緒にすごしてきましたが、少しずつ断端が痩せてきて(「締まってきた」とも言われます)ブカブカ感が増していました。ウレタンのシートを貼って微調整を施してもらいましたが、やはり、最初のベストフィットの状態にはかないません。
そんなわけで、思い切ってソケットを作り直してもらうことにしました。
ソケットは、断端の形をした比較的小さな部品で、二の腕に当たる部品(上腕部分)のなかに取り付けられています。だから、ソケットだけを新しいものに取り替えるものと思っていました。ところが義肢装具士さんによると、ある程度以上大きさや形状が変わると上腕ごと新しくすることになるのだとか。結局、想像していたより大掛かりな内容になりました。
せっかく上腕を作り直すなら、見た目も一新、新しい色に挑戦したい、と思い、義肢装具士さんに相談。「好きな柄の生地とかあれば持っておいで」と言っていただき、カッコ良くしたいと意気込みましたが、コレという柄や色が定まりません。時ばかり過ぎてしまったので、とにかく「脱、肌色」ということで、白に。使っていくうちにアイデアが出てきたら、ペイントするかもしれません。

見た目も変わりましたので、名前も「富三郎Ⅱ」に変更です。
肝心のソケットは、もちろん、申し分ない仕上がりです。骨(多分、肩甲骨の先っぽ)が当たって少し痛かった肩の部分も心地よくゆとりが設けられていて、快適さアップです。
これから数年、またお世話になります。

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ソケット(+上腕)を新しくした“富三郎Ⅱ”。
白い部分が新しくなったところです。
ハーネス(ベルト)も白でそろえていただきました。

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背中側から。
二重構造になっている内側がソケット。
着け心地を左右する大切な部分です。

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2011年10月25日 (火)

先人に感謝

「手タレ」として参加した義手製作の授業には、すりやのほかにもたくさんの義手ユーザーが参加されていました。初参加のすりやから、もう10回近く参加されているという方まで、さまざまな方とお話しすることが出来ました。
みなさん義手をお使いですが、よく見るといろんなところが違います。お話を聞くと、それぞれ工夫されて今の形に至っていらっしゃる様子で、とても興味深かったです。

その後、義肢装具士さんとお話しするチャンスがあり、いろいろな工夫に感心したという話をしたのですが、その工夫は義肢装具士さん達が一人ひとりに合わせて、世界にひとつだけの作品を作ってくださっているということに改めて気がつきました。
ときには、使いやすさのためにまったく新しい部品を創り出すこともあるそうです。すりやの義手(富三郎)の肘には「プーリー」と呼ばれる滑車のような部品がついています。すりやにとっては標準装備品なのですが、もともとはなかったのだとか。とある女性ユーザーさんがすこしでもラクに操作できるように、義肢装具士さんが考え、知恵を絞って作り出したアイデア部品なんだそうです。
実際、すりやも、このプーリーがない状態では、肘をしっかりと曲げた状態でのフックの操作が出来ないなどの不便が出てきます。
先輩ユーザーさんと義肢装具士さんやお医者さん方の工夫の積み重ねがあって、すりやの義手が使いやすいものになっているのだな、と感謝するのでした。


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肘に当たる部分のわきについている円盤状の部品がプーリー
ケーブルの経路が肘の屈曲に影響されずに一定になる、のだとか...

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2011年9月 7日 (水)

手タレ、デビュー

コマーシャルできれいな指だけ出演される方を「手タレ」と呼んだと思います。すりやもそれに近い経験をしました。
義手や義足を作ってくれるのは義肢装具士という資格を持った方々ですが、この義肢装具士さんを目指して勉強中の方々の練習台として、実習の授業に参加させていただいたのです。内容は簡単で、すりやは座っているだけ。学生さんたちがすりやの腕を測ったり石膏で型を採ったりしてくれるのを待っていればよいという役です。
作業をしながらお話させていただくなかで、いくつか質問も受けました。おおよそ答えられましたが、うまく考えていることをお伝えできなかった質問が二つありました。

Q1.義手を使った生活のなかで工夫していることはありますか?
Q2.義手に対する改善要望(もっとこうなってほしい)はありますか?

ふたつとも、常に考えていることだと思うのですが、いざ訊かれると答えられませんでした。今の状態に慣れてしまったので、工夫していることもあまり意識しなくなっただろうし、義手も「この程度のことができる、これ以上はできない」と割り切っているというか、今の義手(富三郎)を使いこなすことは考えても、もっと便利になるように今はない機能を求めるということは、最近やめてしまっているようなのです。能動義手の訓練を始めた頃は、いろんな希望をもっていたはずなのに、現実に紛れてしまったのかな?
学生さんの質問で、初心に戻ろう、と思い直しました。

すりやが参加させていただいた授業、この後、実際に義手を完成させるところまで作業を進めるそうで、最後のフィッティング(“適合”と呼ばれています)のときに、もう一度「手タレ」として出番がやってくる予定です。どんな出来になるのか、楽しみです。

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2011年8月 4日 (木)

富三郎、体の一部になってきた?

先日、ハーモニカの練習に出かけたとき、とても暑かった+ちょっと思うところがあって、義手を外して練習をしました。自宅の外で義手を外すのはほぼ初めてのことです。意外なことに5分くらいバランスが悪く、ハーモニカを吹いていてもちょっと左に傾いているような変な感じでした。
先輩患者さんのお話を聞く中で、怪我して間もない頃は歩くとフラフラしたとか、バランスが取りづらかった、というようなことを伺ったことがあります。すりやは、なぜか、初めて歩いたときからそんなに違和感なく歩いたり走ったりしていましたので、今回のことはちょっとびっくりしました。
今までふらつかなかったことについては、もともと重たいカバンを肩にかけて通学、通勤してきたので、普段からバランスに鈍感だったから(左右非対称に重みがかかった状態に慣れていた)ではないかな、と、さほど気にしていませんでした。また、義手を着けたからといって、体重が左右対称になるわけではないし(腕1本が3~4kgに対して、富三郎(能動義手)は1.5kg程度で軽すぎる)、“義手”といっても所詮作り物、カバンのように余分に着けているものなので、体のバランスには関係しないと思っていたのです。
でも、今回、ちょっと違和感を感じたということは、「あるべきものがなくなった」ということのような気がするのです。いよいよ、富三郎(=義手)、すりやの体と一体化してきたということでしょうか?
とはいえ、やはり、義手を着けていないほうがリラックスできるし暑くないので、寝るときをはじめ必要ないときは外していますよ。
必要なときは身に着けて、疲れたときは外してリラックス、と調節できるのが義手のいいところ、と思うようになった、能動義手歴満二年のすりやでございます。

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2011年6月 8日 (水)

腕湯(うでゆ)

突然ですが、足湯って、気持ちいいですよね。道の駅などで、ついつい浸かっちゃいます。そして、「もう靴履きたくないよ~」というくらいリラックスできます。
段端(だんたん:右腕の残っている部分)も、つねに義手の中(ソケット)に入っているので、窮屈な思いをしています。靴と違って樹脂製の義手は風通しゼロなので蒸れますし、夏場は、お昼休みにシャツまで着替えるくらい汗だくになります。
もともと、汗っかきな方で、段端に限らずアセビチョになりますが、帰りが遅いときはご近所迷惑なのでお風呂は控えなくてはいけません。それでも、汗くらいは拭きたいものです。濡れタオルで全身を拭くとさっぱりしますが、最近、気に入っているのが、「腕湯(うでゆ)」。
洗面所に手桶を用意してお湯を張ります(1Lくらいかな?)。そこに、段端を浸すのです。手首から先をつけるのとはまた違った感覚で、じわ~っとリラックスできます。たまたま、すりやの段端の長さが手桶にフィットしたのですが、少しのお湯でこんなにリラックスできるなんて、いいこと見つけた気分です。
根本的には、お風呂に入れる時間に間に合うよう、寄り道しないで帰ってくることを頑張らないといけないのですが、「腕湯」もあり、ということで。
夏場の暑いときには「水風呂腕湯」もよいかもしれませんね。また、試してみようっと。

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2011年4月19日 (火)

義手の感覚

日常から

昨日、
職場で書類を取りにいくために席から立ち上がったとき、隣の空席の椅子に右手(義手のフック)がぶつかりそうになりました。「おっとっと」と腕を外側に広げて右腕(=義手)とわき腹の間を背もたれがすり抜けるようにしてやりすごしました。義手といえども、手先の位置を感じて動けるようになってきたようです。
自動車の車両感覚みたいなものでしょうか。車の端っこがどの辺りにあって壁にぶつからないか、タイヤがどのあたりを走っていて、ラインを超えたり脱輪したりしてないか、そんなことが分かるようになってくるのに似ているかもしれません。

今日の午後、
プチ出張でお昼に繁華街を歩いていて、広告を配る人たちが多いエリアを通過したときのこと。
すりやは、「広告いりません」という意思表示で左手を背中のほうにちょっと隠し気味にして通り過ぎようとしました。ところが広告の人は、受け取らせようとかなり接近してきます。一瞬、どうしてこんなに渡す気満々なのか不気味に感じましたが...
装飾ハンド(手の形をした手先)をつけていた右手は半開きの状態で、元気よく振りながら歩いているものだから「広告もらいますよ~」という風に見えたみたいです。
オートマチックに手を振っていて、気持ちが入っていなかったようです。

今日の帰り、
電車の中で座って腿の上で手を組んでいました。最近は、ほとんどフックで、出張のときくらいしか装飾ハンドをつけなくなっていますが、ふと、「自分の手じゃないよな~」と感じました。
「いつもはフックだからね~。」
フックの手先をつけているのが「自然な自分の手」と感じるようになり始めたのか?

慣れるってこういうことでしょうか?

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2010年10月15日 (金)

グローブ新しくなりました!

フックに被せているグローブは、ゴルフ用のものです。左手用のグローブの親指、薬指、小指を裏返して付け根の部分で縫いつけ、残った2本にフックの指を入れます。
今まで使っていたグローブが一年経って穴が大きくなっちゃったので新しいものに換えました。
こんどはナイキです。

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本日で、本義手使用開始から一年です。

ハッピーバースデー、富三郎!!

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2010年10月10日 (日)

義手の出番

子供の体操教室、続いています。
先日は、雨が降っていたので車で行きましたrvcar
体操教室には、子供一人を連れて行くだけですので、特別に助手席に乗せてあげます。もちろん、子供は大喜びです。
そうして助手席に乗った子供との、すりやの運転についての会話。

子供 :「とうちゃん、ひとつのおててで運転するの大変?」
すりや:「そうでもないよ、ハンドルぐるぐるするの(旋回ノブ)つけたからね~」
子供 :「でもさ、いそがしいでしょ。
           もういっこ、おててつけてるなら使ったら?

子供ながらに、義手をつけているのに使わないことが不思議なんでしょうね。

実は、すりやも、同じことを感じたことがありました。義手の訓練をする病院に初めて行ったときのことです。訓練の様子を見学させていただいたのですが、そのとき、ボール盤で穴を開ける作業をされているところを見かけたのです。そのかた、右手に義手をつけていらっしゃいましたが、機械の操作は左手。
すりやは、「左手使ったら義手の訓練にならないじゃない?義手使おうよ
と思いました。
それからずいぶん経ち、自分でも義手を使うようになって、ボール盤も操作してみました。義手では、操作できませんでした。

訓練を通して、うすうす感じていたこと、
「目的は、どんな方法でもいいから、やりたいことが上手くできる方法を探すこと。
義手を使うのは選択肢の一つだけど、絶対使わなきゃいけないわけではない

を思い知った瞬間でした。
初めて能動義手を使っている人を見たときに思ったことが「こういうことだったのか~!」と分かった瞬間だったような気がします。

目標にたどり着くための方法はいくつかあって、「義手を使う」というのは、その選択肢が増える、ということかな?
その後、運転するときに右手(=能動義手)でちょっとハンドルを支えたりしています。
これまで、絶対に失敗(=交通事故)が許されないからあまり挑戦してこなかった運転ですが、ささやかに富三郎(=能動義手)の出番を伺い始めています。
子供の一言がきっかけで、運転が変わるかもしれません。

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